「辞めたい」は甘えじゃない。
行政保健師として働き始めて1~3年目。
業務には少しずつ慣れてきたはずなのに、
毎日がしんどい。朝起きるのもつらい。
- 住民対応で心がすり減る
- 担当地区の業務が重くのしかかる
- 職場の空気がピリピリ、相談できない
- 指導係が忙しそうで声もかけづらい
- 私って事務職?って思うほど事務作業ばかりで嫌になる

「こんな気持ちになるのは自分だけ?」
「みんな頑張ってるのに、私だけ逃げたいなんて…」
そんなふうに思って、気持ちを押し殺して働いていませんか?
私の同期は12人いましたが、3年以内に辞めた人は6人。1年で辞めた人もいたので私の中では案外転職は身近なものでした。


とはいえ、「辞めていいのかな?」と迷う気持ちも当然です。
そこで今回は、転職を考えるべき判断基準を5つにまとめました。
1つでも当てはまれば、あなたにとって今の職場は“合っていない”可能性があります。
まずは、自分の心と向き合ってみましょう。
転職すべき判断基準5つ
① 職場環境が悪い


こんな悩み、ありませんか?
- 尊敬できる上司がいない
- 上司が威圧的・感情的で、話しかけづらい
- 忙しさにかまけて、教育やフォローが不十分
- 新人なのに「自分で考えて」と突き放される
- ミスに対して責められる空気がある
保健師は本来、専門職として知識やスキルを活かすポジションのはず。
しかし実際は、**自治体によって“事務職扱い”**されることもあります。
「誰のための仕事なのか分からない」
「ただの調整役・作業係になっている気がする」
そんな気持ちになっているなら、それは危険なサイン。



成長できる環境がなければ、いくら頑張っても報われません。
② 残業代がつけられない・給与が低すぎる


- 残業が常態化している
- 「残業代はできるだけつけないで」と暗黙のルールになっている
- 給与が生活に見合っていない



毎日20時まで、遅い時は22時ごろまで働いているのに、残業代つけれない
そんな実態、あなたの職場にもありませんか?
公務員は安定していると言われますが、
時間外手当がつけにくい空気感のある職場、いまだに存在します。
私が働いていた自治体では、残業代をつけるときに**「残業します、〇時間です」とみんなの前で“宣言”**しなければなりませんでした。
- 上司や同僚がいる前で、わざわざ申告する
- 空気を読んで「1時間だけで…」と少なめに言ってしまう
- 宣言しなければ、申請自体が通らない



今思えば、なんて嫌な制度だったんだろうと思います。
当時は「そういうものか」と受け入れていましたが、
振り返ってみると、“残業代を付けさせないため”の仕組みにしか見えません。
ちゃんと働いた分が正当に評価されないことが、
どれだけモチベーションを奪うか、今ならよく分かります。
正直、辞めてよかったと心から思っています。



働いても正しく評価されない職場では、「ただ時間と体力をタダで取られている」と感じても不思議ではありません。
③ 仕事がまったく楽しくない


- 毎朝「仕事に行きたくない」と思う
- やりがいを感じる瞬間がない
- 仕事中、ただ時間が過ぎるのを待っている
本来、保健師の仕事は人の役に立つやりがいのある仕事です。
でも現実には、
- 書類作成や会議で1日が終わる
- 地域の苦情対応に追われて気持ちが沈む
- 結果が見えづらく達成感がない



こんな状態が続くと、
「この仕事、いつまで続けられるんだろう」と不安になりますよね。
私自身、「毎日ただ耐えているだけ」という時期がありました。
そんなときに大切なのは、「がんばり続けること」ではなく、
自分の心の声に耳を傾けることです。
④ 通勤が遠すぎる


- 片道1時間以上かかっている
- 乗り換えが多くて通勤だけで疲れる
- 家に帰ると何もする気が起きない



通勤時間は、“無給の労働”とも言われます。
例えば、
片道1時間 × 月20日 → 月に40時間=丸5日分を移動に使っている計算です。
この時間、もったいないと思いませんか?
通勤で体力も気力も使い果たしてしまい、
休日は寝るだけ、仕事以外のことが何もできない…。



そんな生活が続いているなら、働き方そのものを見直すタイミングかもしれません。
⑤ 自分の心と体が限界に近い


- 休日も仕事のことばかり考えてしまう
- 朝起きるのがつらくて涙が出る
- 寝つけない・食欲がない
- 体調を崩しがちになってきた
- 何をしても楽しくない
これらは、心や体が限界に近づいているサインです。
私もかつて、休日の夜になると
「明日職場に行かなくちゃ…」と気分が憂鬱になりしんどくなる時もありました。
職場の人間関係や業務の重さが原因で、
自律神経が乱れたり、うつ状態になる保健師も少なくありません。
あなたの体は、あなたしか守れません。
心や体に限界がきているなら、**「辞めたい」は逃げではなく“防衛反応”**です。
まとめ:辞める勇気は、未来を守る選択


「辞めたい」と思う気持ちは、甘えではありません。
- 毎日つらいと感じる理由
- 頑張っているのに報われない現状
- 周囲の人には言いにくい不安や違和感
そのすべてには、ちゃんと理由があります。
今回紹介した【5つの判断基準】に、
1つでも当てはまったあなたへ。



今の職場があなたに合っていない可能性があるなら、「転職」は立派な選択肢です。
保健師として働くことがすばらしいことに変わりはありません。
でも、**「どこで・誰と働くか」**は、もっと大切です。
たとえば私は、最終的に看護師に転職しました。
環境を変えたことで、自分のペースで働けるようになり、「私はダメなんじゃない、ただ合ってなかっただけなんだ」と気づきました。
初めは私も転職サイトは怪しく登録できませんでした。実際に使って良かったことなどをまとめています。ぜひご覧ください。
あなたが「しんどい」と感じる今、
それは決して甘えではなく、
**“未来を守るための大切なサイン”**かもしれません。
どうか、自分の心と体を最優先にしてくださいね。
まずは情報収集から始めてみませんか?


いきなり辞めなくても大丈夫。
まずは転職サイトやエージェントに登録して情報収集するだけでも、気持ちが軽くなります。
- 他にどんな働き方があるのか
- 今の自分に合った職場ってどこなのか
- 同じように悩んでいた人がどう動いたのか
プロのアドバイザーが相談に乗ってくれるだけでも、
「辞めてもいいんだ」と思える安心感につながります。
辞めるかどうかを決めるのは、情報を集めてからでも遅くありません。
今の職場が合っていないかも…と感じたら、
転職の方法を知っておくと安心です。






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