実習も公務員試験も頑張って頑張って、
やっと念願の行政保健師になれたのに…。
ほけこプレッシャーや責任の重さから、 毎日が『つらい』…。
自分がなりたくてなった保健師なのに(涙)😥
こういった悩みを持つ保健師は案外多いです。



私は新卒で行政保健師として2年半勤務し、その後クリニック看護師に転職しました。
この記事では、
私が実際に行動したことや、
周りの保健師が実践していた
「つらい時の対処法5選」を紹介します。
『保健師がつらい』と思う方の参考になれば嬉しいです。
行政保健師はどうして『つらい』気持ちになるのか?
①同期(仲間)が少ない


そもそも、各市町村で
行政保健師の採用はとても少ないです。
たとえば東京都でも、
各区に1人または数人ずつ配置されるような形なので、
同期と関わる機会はほとんどありません。
保健センターにいるのが
すべて年上の先輩ばかりだと、
本音を話せる仲間がいなくて、
つらさを抱え込みやすくなります。



悩みを吐き出す場所がないと、どんどん心がしんどくなってしまいます。
②指導者も若手(3年目)で忙しく相談しにくい


保健師も人手不足で、
普通に残業があるし、定時で帰れない日も多いです。
保健センターにいる保健師は、
新卒1〜3年目か、勤続10年以上の大ベテランという構成が多く、



新卒で入った自分の指導者が「3年目の若手」になることもあります。
でも、その3年目の先輩も
自分の担当地域で手一杯。
もし指導者の方が緊急に対応しなければいけないことがあれば、
急に一人で訪問や健診につかねばなりません。
経験が浅い中での対応は、
緊張とプレッシャーで本当にしんどくなるなってしまいます。
③すぐに一人立ちしないといけない


先ほどもありましたが、保健師も人手不足。
それなのに定期的な健診、訪問、保健指導、健康教育、がん検診、などなどすることは山ほど。
保健師の人数は限られているため、
すぐに一人立ちしなければならず、
緊急度の高い家庭のフォローとなれば、
家に帰ってもその家族のことが頭から離れず、1日しんどい。 そんなこともしばしば。



1人で抱え込み、報告・連絡・相談がうまくできなければ、さらにしんどくなります。
看護師のように直接命と関わるわけではないけど、
『緊急度の高い家庭=命の危険』もあり、
責任感のある仕事に心がしんどくなります。
私もそういうことが何度もあって心がしんどくなりました。
④そもそも保健師が合っていない、思っていたのと違う


こう感じる方も、意外と多いのではないでしょうか。
実際に、私の同期も
「思っていた保健師の仕事と違った」と言って転職していきました。



私自身も、こんなに事務仕事が多いとは思っていませんでした。
もっと現場で、地域の方と直接関わる仕事だと思っていたのですが、
実際には、がん検診の問診票の確認や訪問の記録を書くのも大変です。
健康教育の資料を作ったり、電話対応をしたり、
1日中パソコンの前で過ごす日もたくさんありました。
自分が思い描いていた保健師像と違うと感じるのは、
決しておかしなことではないと思います。
⑤頑張りが給与に反映しない


行政保健師は公務員です。
いくら頑張っても、同期とはほとんど給与が同じで、給与が急に上がることもありません。
たとえば電話対応を一生懸命こなしても、
市民の方から見えない席での仕事だと、
のんびり過ごしていても給与は一緒。



私はずっと忙しい席に配置されていてずっとモヤモヤした気持ちを抱えていました。
上司にそういったことを訴えることができない性格だったので、
我慢するしかなく、心はとてもしんどかったです。


電話対応や窓口対応を頑張れば、
それ自体は良い経験になります。
でも、その分その日のうちに終わらせるはずの仕事ができず、
残業になってしまいます。
しかも私が働いていた市町村は残業は、みんなの前で
「〇時間・△△の仕事をします」と宣言しなければならず、
私にはとても言いにくい環境でした。
そのため、ほとんど残業代をつけることができず。



サービス残業ばかりでした。
行政保健師に『つらさ』を感じた時の対処法5選
①心を許せる友達や同期に話を聞いてもらう


とにかく、人に話すことが大切です。



ただし、誰にでも愚痴を言ってしまうのは注意が必要です。
心が通っていない相手に話してしまうと、
「マイナスな人」と思われてしまい、
人間関係が悪くなることもあります。



心を許せる友達や同期に、 あれこれ吐き出してスッキリしましょう。
②周りに助けを求める


これができれば苦労しないのですが、
私はなかなか周りに助けを求めることができず、
自分で残業してなんとかこなしていました。
でも、上司や先輩に「できないです」と伝えられる人は、
うまくやっていけているように感じます。
実際に、事業の分担を調整してもらったり、
地域の担当を少し変えてもらったりしている保健師もいました。



「できない」と素直に助けを求められる人が、 私は正直うらやましかったです。
人によって、こなせる業務量は違うし、
心や身体を壊してまで仕事を続ける意味はありません。
助けを求められる方は、
遠慮せずに周りに頼ってみてください。
③気分転換をする


これは保健師に限らず、すべての仕事に当てはまることですが、
つらさを感じた時は、好きなことをする時間を作ることが大切です。



趣味を持って、料理やヨガ、裁縫をしたり、 その教室に通ってみるのもいいですね。
\おうちで出来るヨガ&フィットネス/
運動もおすすめです。
マラソンをしたり、歩くだけでも気持ちがスッキリします。
たとえば、買い物に自転車ではなく歩いて行ってみる、 駅まで歩いてみるなど、特別な時間を確保しなくても、 今の日常に「歩く」を取り入れるのもひとつの方法です。



私はキャンプが大好きです。
日常から抜け出して、非日常を味わえる時間は、
あれこれ考えずに過ごせるので、とても貴重だと感じています。



そして、睡眠時間は必ず確保しましょう。
これは本当に大事です‼
寝不足になると、気持ちが落ち込んだり、頭が回らなくなったりして、 良いことはひとつもありません。
④部署異動を願い出る


どうしても人間関係がつらいのであれば、
部署異動を願い出るのもひとつの方法です。
ただし、保健師は異動先が限られているため、 希望通りに異動できるかどうかは難しいです。
また保健センターから保健所に異動しても、
電話でその人と連携を取ったり、連携会議で顔を合わせることもあります。



人間関係を完全に断ち切るのは難しいですが、 一旦は距離を置くことができます。
部署異動はつらさの解消につながる可能性は十分あります。
⑤転職


いっそ、今の職場から転職するのもひとつの方法です。
たとえば、
- 違う市町村に転職
- 看護師として働く
- 産業保健師になる
- 一般企業に転職
- 自分のやりたいことをする(カフェ・農業・留学…)
など、選択肢はいろいろあります。
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給与が上がることで、 「嫌な仕事を辞める」という選択も取りやすくなります。
もちろん、お金だけがすべてではありません。
でも、お金があれば仕事を辞めることもできるし、
引っ越すこともできるし、
一旦休んでから再び働くことも可能です。
お金があることで、気持ちにも余裕が生まれます。
保健師は看護師の免許も持っているので、
保健師としても看護師としても転職できるのは大きな強みです。
毎日涙が出る、通勤で動悸がするほどつらい時は『休む』


もし毎日涙が出るほどつらい、
職場に行きたくないと思う日が続くなら、
まずは『休みましょう』。
これは、心と身体に不調をきたしているサインです。
そのような状態では、無理に働き続けることはできません。



まずは自分自身を大切にしてください。
職場には「休みます」と伝えて、病院を受診しましょう。
『休み』をとって、心と身体が回復すれば、
そのときに自分のこれからの進路を考えていけば大丈夫です。
今は、あれこれ考えすぎず、まずはしっかり休みましょう。
まとめ:つらいなら、我慢しなくていい。一歩踏み出してみよう


・「新卒だから3年、5年、10年と頑張らないと」
・「新人だから『つらさ』は耐えなくちゃ」
そんなふうに思わなくても大丈夫です。
つらさもあるけれど、楽しいと思える仕事なのであれば、 もちろんそのまま保健師を続けるのも素敵な選択です。
ですが、毎日つらい・全く楽しくない・この環境から抜け出したい。



そう感じているなら、一歩踏み出して環境を変えてみましょう。
全国には、保健師・看護師として勤務できる場所がたくさんあります。



きっと、あなたに合う仕事が見つかります。
一歩踏み出せた自分に自信が持てたり、
その一歩で新しい出会いがあるかもしれません。
いろんな方法を試しながら、
楽しく人生を過ごせるように、
一歩踏み出す勇気を持ってみてください。







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